
NECは9月末に管理セキュリティサービスを始める。AnthropicとOpenAIのAIモデルを利用し脆弱性を検知。
リスクの優先順位付けと修正の自動生成を行う。
3年で300億円の売上を目指す。
何が起きたか
NECは9月2日、Anthropicなどの先進AIと自社のAI技術を活用し、企業システムの脆弱性を検知して対応を支援する管理セキュリティサービスを9月末から提供すると発表した。
なぜ重要か
このサービスは脆弱性の検知から対応までの時間を短縮し、サイバー攻撃による被害を抑える狙いがある。Anthropicの高性能AI「Mythos」の登場で懸念が高まる中、NECは業務継続に向けた高度なセキュリティ運用の需要が伸びるとみている。国内企業はNECの新サービスで脆弱性対応の迅速化が図れる可能性がある。
注目点
NECは3年間で300億円の売上を目標に、金融機関やメーカー、小売・サービス企業へ5つのプランでサービスを提供する。パッチの自動生成や実際の攻撃リスクに基づく優先順位の継続的な再評価も含まれる。
NECの新サービスは、Anthropicの高性能AI「Mythos」の登場後にサイバー攻撃への懸念が高まる中で発表された。同社は、金融庁が5月に金融機関へサイバー対策の緊急強化を要請したことを挙げ、企業がセキュリティ強化を迫られる規制圧力が高まっていると指摘する。管理サービスを提供することで、NECは顧客組織内のセキュリティ専門知識の不足に対応し、検知から修復までを一貫して支援する考えだ。
同サービスは、AnthropicとOpenAIの外部AIモデルと、NEC独自のAI技術「cotomi」を併用しており、高度な脅威検知と個別対応の戦略を組み合わせたハイブリッド方式を示唆している。国際基準や米国の基準を用いて脆弱性の優先順位を付ける点は、確立されたベストプラクティスに沿いつつ、実際の攻撃リスクに適応する姿勢の表れだ。
NECが3年間で300億円の売上目標を掲げるのは、サイバー攻撃の主要標的となる金融や製造などの分野を中心に、セキュリティサービス需要の拡大をにらんだ戦略的な賭けと言える。同社の取り組みは、AIを統合したセキュリティサービスがテクノロジー企業の主要な収益源になるという、より広範なトレンドを示すものかもしれない。
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