
何が起きたか
Hewlett Packard Enterpriseの株価は2026年9月に22.3%上昇した。
なぜ重要か
Heliosシステムの受注は初めてで、AMDのGPUとHPEのネットワーク機器を組み合わせたもの。HPEは2027年度計画からHeliosを除外していたため、上振れ余地となる。
注目点
過去最高の利益率は長続きしない見通し。低マージンのAIシステムの販売比率が高まり、利益率は歴史的水準に戻ると経営陣は予想。10月31日締めの第4四半期決算でAI受注を出荷に変え続けられるかが示される。
誰に効くかAIデータセンター向けハードウェアサプライヤーを評価する企業IT部門や、Helios受注の進捗を注視するHPE株主は、10月31日締めの第4四半期決算に注目する必要がある。
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HPEの9月の株価上昇は、9月2日の第3四半期決算発表から始まった。売上高は前年同期比34%増の122億ドルとなり、2026年度と2027年度の業績見通しを引き上げた。この四半期にはAIシステムの24億ドル受注、過去最高のAIシステム受注残、36%増のネットワーク受注に加え、ギガワット規模のOracle AIクラウド構築向けルーターとスイッチの供給拡大契約、名前非公表のハイパースケーラーとの数十億ドル規模のAI推論サーバー契約が含まれていた。
月半ばは順調ではなかった。9月11日から14日にかけAI関連株全体が一服する中で株価は月初の上昇分の大半を失い、CEOのAntonio Neri氏は9月11日に約1500万ドル相当の25万株を売却した。株価はその後、月末にかけて持ち直した。9月30日、HPEはAMD Helios AIラックに関するVultrからの12億ドル受注を発表した。これは同システムの初受注となる。
バリュエーションが謎だ。2026年に株価が約3倍となり、10月2日時点で年初来188.6%上昇した後でも、HPEの予想PERは約14.8倍にとどまる。2027年度のフリーキャッシュフローを少なくとも50億ドルと見込む企業としてはバブル的な水準ではない。低マージンのAIシステムの販売比率が高まりメモリ不足が続く中で過去最高の利益率を維持できるかが焦点であり、10月31日締めの第4四半期決算が、AI受注が出荷に変わり続けるかを問う次の試金石となる。
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