
何が起きたか
JX金属は茨城県の日立地区にユピノーグ高純度硫酸銅の新ラインを建設し、2026年度上期比で約50%増産する。2027年度下期から順次稼働する。
なぜ重要か
高純度めっき材料はチップ配線の微細化に伴う少量だが重要な資材で、増産は生成AI関連の先端ロジック、HBM、先端パッケージ向けの安定供給につなげる狙い。
注目点
新設備は2027年度下期から順次稼働を開始する予定。
誰に効くかこれは、先端チップの配線やHBMの積層に使用される、不純物が少なく安定した銅めっき薬品に依存する半導体材料の調達・パッケージングチームに影響を与える。また、予想される需要に先立って生産能力を増強するため、JX Metals自身の供給計画にも影響する。
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JX金属は40年以上にわたり高純度硫酸銅を供給しており、ユピノーグをめっき事業の中核製品と位置づける。今回の増強は生成AI需要をにらんだものだ。GPUやAIアクセラレータは複数チップを高密度に積層する先端パッケージへの依存を強めており、HBMはシリコン貫通電極(TSV)などの構造でDRAMダイを積み重ねる。
配線や接続点が微細化・複雑化するほど、めっき材料中の不純物が信頼性に与える影響は大きくなる。半導体メーカーは材料性能だけでなく、同じ品質を長期間供給できるかも重視する。JX金属はこれらの材料の需要は今後も伸びると見ている。
ユピノーグのラインは一連の増強策の一部だ。同社は2026年3月、茨城県ひたちなか市に半導体用スパッタリングターゲットの新工場を約230億円で投資する計画を発表し、2027年度下期から2023年度比で約1.6倍の能力を目指す。台湾ではターゲット加工を自動化して能力を約1.4倍に引き上げ、韓国では約40億円を投じて2025年度比で加工能力をほぼ2倍にする計画で、2027年度下期から順次稼働する。
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