
何が起きたか
クアルコムの自動車部門売上高は61%増の15億9000万ドル。ハイパースケーラーとのカスタムシリコン契約2件は12月四半期に収益化開始見込み。
なぜ重要か
買い推奨の根拠はこの2件が12月四半期に収益を生み始めること。実現すればクアルコム初の本格的なデータセンター収入となり、スマホ依存からの転換を意味する。
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この買い推奨の背景にあるのは、表面的な数字は弱く見えるものの構成が変わりつつある企業の姿だ。第3四半期の売上高99億5000万ドルは市場予想96億7000万ドルを上回ったが、非GAAP EPSは2.21ドルで予想2.22ドルに届かず、6四半期連続の上振れが途切れた。スマートフォン部門の売上高は20%減り、経営陣はApple向け製品の売上高が9月四半期から12月四半期にかけて約50%落ち込むと見込む。これに対し自動車部門は61%増の15億9000万ドルとなり、BMWが主要コンピュートプロバイダーに指名したことを受け、クアルコムは自動車の出口ベース見通しを年間約70億ドルに引き上げた。
ハイパースケーラーとのカスタムシリコン案件2件は、市場がまだ織り込んでいない部分だろう。経営陣は2029年度までに非スマートフォン収入で400億ドル、うちデータセンターから150億ドル超を目指しており、ハイパースケーラー向けチップのウェハー生産はすでに始まっている。HBCアクセラレーターは2027年半ばの投入を予定する。12月四半期のデータセンター収入が約束通り実現すれば、クアルコムをスマートフォン並みの倍率から切り離して再評価する根拠が強まる。
慎重な見方はアナリスト心理にも表れ、買い・強気買いの11件に対し保有が23件を占める。メモリーとウェハーのコスト上昇で営業利益は41.13%減り、クアルコムは2桁の値上げを展開中で、強気派はこれが粗利益率を過去のレンジに戻すと期待する。24/7 Wall St.の弱気シナリオ185.64ドルもなお現在株価を上回っており、議論の焦点は下振れではなくタイミングと実行力にある。
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