
アリスタ・ネットワークスは初の30億ドル四半期を達成し、売上高は前年比37.7%増となった。
同社はAIファブリックの好調を理由に2026年通期見通しを約126億ドルへ上方修正した。
Etherlinkスイッチの顧客は100社超に拡大し、2024年の数社から急増している。
何が起きたか
アリスタ・ネットワークスは四半期売上高として初の30億ドルを記録。売上高は前年比37.7%増の30.4億ドルとなり、会社予想の28億ドルを上回った。調整後1株当たり利益は1.02ドルで、市場予想の0.88ドルを超えた。
なぜ重要か
同社は2026年通年の売上高見通しを約126億ドルに引き上げた。これは年率40%の成長に相当し、今年に入って3回目の上方修正となる。AIファブリックはEtherlinkスイッチを通じて累計顧客数が100社を超え、2024年の4〜5社から急増しており、楽観視の根拠となっている。日本国内の通信・データセンター関連企業は、AIファブリック用スイッチの需要拡大の影響を受ける可能性がある。
注目点
経営陣は2026年のAIファブリック売上高を最低でも36億ドルと計画。シティは目標株価を215ドルへ、エバーコアISIは250ドルへ引き上げた。次の材料は11月初旬の第3四半期決算で、1.6テラビット製品サイクルは2026年下半期にかけて顧客トライアルが行われる。
アリスタの初の30億ドル四半期は、AIネットワーキング市場における転換点を示す。売上高が前年比37.7%増となり会社予想を上回ったことは、100社超の顧客に採用されるAIファブリックへの強い需要を裏付けている。2024年の数社から急拡大したことは、CEOジャイシュリー・ウラル氏の「アリスタ2.0」プラットフォーム戦略を実証し、ネットワーキングをAIインフラの中枢神経系として位置づけた。2026年見通しを126億ドルへ引き上げたのは今年3回目で、ハイパースケーラー支出の持続への自信が反映されているが、供給網の逼迫と部品コスト上昇を課題として指摘している。
株価評価は直近の株価収益率が60倍超と、5年平均の約41倍を大きく上回り、市場が将来の大幅成長を織り込んでいることを示す。しかし、売上高の年平均成長率25%と出口倍率35倍を前提とした評価モデルでは目標株価は227ドルとなり、上昇余地は12.1%にとどまる。この慎重さは、倍率の縮小懸念とハイパースケーラーの設備投資持続性への懸念を反映している。同社の競争優位性はEOSオペレーティングシステムにあり、経営陣はAIアクセラレーターの信頼性の高い通信基盤として不可欠だと主張し、シスコやシエナに対する優位性を持っている。一方で、大手クラウド顧客への依存度が高く、彼らの支出が止まればアリスタへの影響は大きい。
今後の焦点は11月初旬の第3四半期決算で、126億ドルの目標が達成可能かどうか投資家が確認する。供給網の実行が鍵となり、部品確保のための複数年購入コミットメントは97億ドルに増加している。液冷対応の1.6テラビット製品サイクルは2026年中にトライアルが行われ、2027年の量産開始を見込む。CEOら経営陣による自社株売却は事前計画に基づくものだが注目されており、引き上げたガイダンスへの実行力が焦点となる。
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