
何が起きたか
Google CloudのAutoMLで損傷車の部位を5種類に分類するモデルを構築。テスト15枚は全問正解したが、hood(ボンネット)の信頼度は0.43〜0.53と低かった。
なぜ重要か
学習コードを書かずに画像とラベルの対応表だけでモデルが作れるため、実装の負担は小さい。ただし精度を左右するのはデータ量と質とみられる。
注目点
1ラベルあたりのテスト画像は3枚のみで、1枚の誤りが正解率を約33ポイント動かす。コンソールの警告どおりラベルあたり100枚以上を目安に増やすことが焦点となる。
誰に効くか自社で画像分類モデルを内製したいが機械学習の知見がない情報システム担当は、コードを書かずに構築できる一方、学習データの量と質の責任を負うことになる。
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当記事は、Google Skillsのラボ「Identifying Damaged Car Parts with Agent Platform for AutoML Vision Users」を自分のGoogle Cloudプロジェクトで最後まで実行し直した記録である。ラボは一時プロジェクトで時間内にトレーニングが終わらないため、予測は別プロジェクトのモデルにCloud Runのプロキシ経由で送る構成になっている。当記事ではトレーニングを完了まで実行し、ラボでは確認できない評価指標と混同行列まで扱っている。
データはGoogle提供のサンプル画像で、CSVはTRAIN 65枚、VALIDATION 20枚、TEST 15枚の3列構成。インポート時にランダム分割は行われず、TESTの15枚は学習に一切使われない。評価ではPR AUC 0.946、しきい値0.5で適合率・再現率とも90%だったが、hoodのみPR AUC 0.833で一部がbumperと誤判定された。ボンネットとバンパーはどちらも車の前部で構図が似ており、各ラベル20枚という少なさが区別を難しくしていると考えられる。
運用面では、コンソールからのデプロイが専用リソースを要求し失敗する点、maxPredictions: 1が最も確からしいラベルを返すとは限らない点、トレーニングが完了予定1時間に対し実際は1時間48分かかった点など、実務でつまずきやすい落とし穴が具体的に示されている。データ量と質が精度を決めるという前提に立ち、実運用の可否はラベルごとのデータを推奨水準まで増やせるかどうかにかかっているとみられる。
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