AIToday
画像生成主要企業のAIニュースTop Companies AI掲載日時: 2026年7月10日 6:303分で読める

Midjourney、ハリウッドスタジオに情報開示要求 AI学習の正当性を反論

LINEで送る
Midjourney、ハリウッドスタジオに情報開示要求 AI学習の正当性を反論

要点

  • 画像生成AI企業の Midjourney がハリウッド大手映画スタジオから著作権侵害で訴えられている事件で、Midjourney が反論として、スタジオ自らが無許可でAI学習用に著作物をダウンロードしていることを証拠として開示するよう求める申し立てを行いました。

  • 生成AIの学習における「フェアユース」という正当性がまだ法的に確定していない中での動きであり、今後の著作権法とAI企業の経営に重大な影響を与える可能性があります。

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    Midjourney は Disney、Universal、Warner Bros から著作権侵害で訴えられており、6月29日にこれらスタジオが独自にAIモデルを学習させているかどうかを明かすよう求める再審査の申し立てを行いました。同社は、スタジオが第三者の著作物をインターネットからダウンロード・複製していることが「業界慣行として著作権侵害使用が正当である」という証拠になると主張しています。

  2. なぜ重要か

    米国著作権法の「フェアユース(適正使用)」という例外が、生成AI事件ではまだ確立していない法的空白があります。本件の判断は、AIの学習に用いられた著作物の利用が正当なのか違法なのかを左右する可能性があり、AI業界全体の知的財産保護と経営戦略に大きな影響をもたらすとみられます。

  3. 注目点

    米国カリフォルニア州地裁がこの再審査申し立てをいつ判断するかは未定です。IP(知的財産)の専門弁護士は、生成AIと著作物使用に関わる訴訟が米国内外で数百件進行中であり、これらの判決が今後の著作権法とアーティストの権利を左右することになると述べています。

この記事についてAIに質問する →

背景と解説

本件は、生成AIと著作権保護のあり方を巡る米国での重要な裁判であり、背景には AI学習における「フェアユース」の定義が法的に確立していない現状があります。Midjourney が訴えられたのは2025年で、6月中旬の裁判所判断がスタジオに情報開示を求める動きを却下したため、同社は6月29日に再審査を申し立てました。

同社の反論の要点は、スタジオ自らが著作物を大量に無許可で複製・学習に用いていることが明るみに出れば、AI学習に著作物を用いることが業界の標準的慣行であるという証拠になり、そうした慣行は「フェアユース」に該当する可能性があるというものです。米国著作権法は変容的な目的での利用を保護する例外を持ちますが、生成AI事件ではこの例外がどこまで適用されるかが未だ不確定です。専門家は、この分野で数百件の訴訟が並行して進行しており、これらの判決の集積が、今後の著作権法そのものの形成と、アーティストの権利保護の水準を大きく左右するものになると指摘しています。

よくある質問

Midjourney はどのように著作権を侵害したとスタジオは主張していますか?
Disney、Universal、Warner Bros は、Midjourney がスーパーマン、スクービー・ドゥー、バグズ・バニー、バート・シンプソン、ヨーダ、ダース・ベイダーなどの著作権を持つキャラクターの画像データで自社AIモデルを学習させ、ユーザーがプロンプト入力で著作権キャラクターの画像を生成できるようにしたと主張しています。
Midjourney の「フェアユース」防御とはどのような主張ですか?
Midjourney は、AIモデルの学習に著作物を利用することは「産業慣行かつ実務」として正当化され、スタジオ自体が数百万枚の画像を無許可でダウンロード・複製していることが、同じ行為が業界標準であることの証拠だと主張しています。同時に、学習目的での著作物の取り込みが「変容的フェアユース」と判断した過去の判例も引用しています。
この事件の判断がどのような影響をもたらす可能性がありますか?
IP専門弁護士によれば、生成AIと著作物の使用に関わる訴訟が数百件進行中であり、これらの判決が将来の著作権法、制限、アーティスト権、美術市場、および過去にはない規模での影響を決める可能性があると述べています。
Top Companies AI元記事を読む
LINEで送る

「画像生成」の最新ニュースを、毎朝7時にお届けします

たとえば、いま届くならこの3本です

  • AI画像に「気持ち悪さ」感じる消費者ITmedia AI+ · 5時間前
  • ディズニーコンセプトアート競売で343万ドルTop Companies AI · 2日前
  • ESP32-P4がAIで水道メーターを読み取るr/robotics · 2日前

AIが要約して、あなたの選んだトピックだけを1日1通。LINE・Email・Slackで届きます。

登録無料・30秒で完了・いつでも解除できますAITodayについて →

AIに質問

この記事についてわからないことをAIに質問できます。Q&Aはこのページに公開され、他の読者も読めます。

関連記事

AI画像に「気持ち悪さ」感じる消費者

味の素公式XがAI編集画像を投稿、飲食店のメニューサンプルに生成AI使用などが相次ぎ炎上

NEWITmedia AI+5時間前

オレミス研究、AI広告は「騙された感」で失敗

ミシシッピ大学の研究がJournal of Interactive Advertisingに掲載され、AI広告は消費者がAIの使用理由を理解できると成功し、不必要に感じられると失敗することが分かった

Top Companies AI12時間前

ゴールドマン、AI投資過熱は2028年まで継続と予測

ゴールドマン・サックス・リサーチは、AIの需給バランスが2028年上半期まで取れないと予測

Top Companies AI12時間前

ラムリサーチ、AI向けチップ研究棟を着工

ラムリサーチは26日、オレゴン州トゥアラティンに新ラボの起工式を行った

Top Companies AI12時間前

ビザ・マスターカード、AI決済ルール団体に参加

ビザ、マスターカード、フィサーブが、ステーブルコイン企業レイン主導の26社連合「エージェンティック決済アライアンス(APA)」に加盟し、AIエージェント決済の共通基準策定に乗り出した

Top Companies AI12時間前

Broadcom発表 VMware AI Factory で高速なプライベートAI

BroadcomはVMware Explore 2026で、VMware Private AI Cloud向けのソフトウェア定義基盤となるVMware AI Factoryを発表した

Top Companies AI12時間前
次の記事へOracle、IMSA Labsの創設パートナーに スタートアップ向けAI開発環境を提供