AIToday
大規模言語モデルAI安全性・アラインメントThe Verge AI掲載日時: 2026年10月28日 6:00

OpenAIが数学など3成果を発表、研究者は不満

LINEで送る
OpenAIが数学など3成果を発表、研究者は不満

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    OpenAIは月曜、3つの成果を発表した。掛谷予想の解決主張、量子色力学とYang-Mills理論の物理学の知見、指数時間仮説の反証主張で、物理学の成果は非公開である。

  2. なぜ重要か

    研究者らはThe Vergeに、OpenAIが外部専門家に意見を求めること自体は歓迎しつつ、成果を公表するなら誰もが検証できるようにすべきで、選ばれた一部だけに示すのはおかしいと訴えた。

誰に効くか学界の数学者・物理学者は、完全にはアクセスできないAI生成の証明を検証する課題を負う一方、OpenAIが選んだ「シェパード」は、広く研究コミュニティーが公開後にしか判断できない成果を先に見ることになる。

わからないところ、AIに聞けます

質問と回答はこのページに公開されます。

こういう要約が、毎朝あなたのメールに届きます。

背景と解説

発表は、OpenAIと数学者らの数カ月にわたる混迷の末に届いた。数学者らは10月初めに大量のプレプリントを唐突に投げつけられ、いまだ対応に追われている。今回はOpenAIが専門家の「シェパード」と協力し、最新の成果をどう共有するのが最善か決めるとしており、成果ごとに公開方針が異なる。数学の成果はそのまま公開され、研究者は独自に解説を進められる。計算機科学はOpenAIが外部グループを組んで説明する。物理学は全く公開されておらず、OpenAIは外部専門家の判断に委ねるとしている。

成果自体は各分野で最も重要な未解決問題に関わる。数学の主張は全次元での掛谷予想の解決をうたう。針をあらゆる方向に向けるのにどれだけ狭い空間で足りるかという問題で、3次元版は今年NYUの数学者Hong Wang氏がフィールズ賞を受賞した業績の一つだった。ブラウン大学のBrendan Hassett氏は、計算による検証に使われたLeanの形式化はまだ確認していないものの、主張は「十分裏付けられているように見える」と述べた。物理学の研究は量子色力学とYang-Mills理論を探るが、ミレニアム懸賞問題の核心にある未解決の「質量ギャップ」には触れていない。計算機科学の主張が認められれば、P対NPと密接に関わる広く支持された仮定、指数時間仮説を覆すことになる。

不満は科学そのものよりプロセスに向かう。OpenAIが以前に意見を仰ぐと約束していたAGMAIは発表の前日、特定の人だけに先に成果を渡すのは「不要」であり、選ばれた研究者の評判を借りるもので、不公平なアクセスや偏った選別、遅延を招くと警告した。ジョージア工科大学のXiaoyu He氏は、より根本的な問題は、基礎的な成果が人間の貢献なしにあまりに速く解かれていること、論文が読みにくく検証しづらいことだと語った。

よくある質問
OpenAIが発表した3つの成果とは?
全次元での掛谷予想の解決主張、量子色力学とYang-Mills理論に関する物理学の成果、計算機科学の指数時間仮説を反証するという主張。
OpenAIは全ての成果を公開したのか?
いいえ。数学の成果は公開され、計算機科学の知見は外部グループを組んで説明するとしているが、物理学の成果は全く公開されていない。
AGMAIは何を勧告したか?
AGMAIは、AI企業が特定の人だけに先に成果を渡すべきではないと勧告し、証明を正式化した上で学術リポジトリで公開し、成果の理解に取り組む研究者を支援するよう求めた。
The Verge AI元記事を読む
LINEで送る

あなたの仕事に関係するAIニュースを、毎朝お届けします。

業界と使っているAIツールを選ぶと、仕事に関係するニュースが毎朝届きます。

登録無料・Googleアカウントなら30秒・いつでも解除できますAITodayについて →

AIに質問

この記事についてわからないことをAIに質問できます。AIはこの記事・AIToday の過去記事・Wikipedia を読み、出典を付けて答えます。Q&Aはこのページに公開され、他の読者も読めます。

質問と回答はこのページに公開されます。

このようなAIの動きを、御社の業界・競合に合わせて毎日届ける法人プランもあります → 詳しく見る

関連記事

次の記事へAnthropic、Claudeで創薬を加速 6社と共同