
何が起きたか
米国の労働分配率は52.8%に低下し、1947年以来の最低水準となった。一方、企業の利益率はGDPの14.9%と過去最高を記録した(EY-Parthenonのチーフエコノミスト、グレゴリー・ダコ氏による)。
なぜ重要か
生産性向上は労働者の所得ではなく企業利益を守っており、この傾向はAI登場前から続く。ダコ氏は、資本収益の集中が労働分配率をさらに押し下げる可能性があり、労働分配率に下限はないと警告する。
注目点
データセンター投資は2050年までに31兆ドルに達すると見込まれ、現在の米GDPにほぼ匹敵する規模だ。しかし輸入されるGPUサーバーはGDPへの純寄与がゼロで、投資と広範な所得成長の乖離が浮き彫りになっている。
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米経済は成長しているが、その恩恵は労働者ではなく資本家に流れている。この乖離は10年来の傾向で、AIではなく自動化、コスト管理、設備投資が要因だ。AIブームは巨大なデータセンター投資を伴い、この流れを加速。GPUサーバーなど設備の多くは輸入品で、投資としては計上される一方、輸入として差し引かれ、GDPへの純寄与はゼロ。投資が活発でもGDP成長が鈍い理由だ。政策担当者は、ブームを継続させるか、より広い所得分配を確保するため介入するかのジレンマに直面。数社とその株主だけが利益を得る場合、税収基盤と成長への政治的支持が弱まるリスクがある。
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