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大規模言語モデルAI規制・政策SiliconANGLE AI掲載日時: 2026年9月18日 10:01

OpenAIがAstra for Law公開、法律調査特化のGPT-6設定

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OpenAIがAstra for Law公開、法律調査特化のGPT-6設定

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    OpenAIがGPT-6 Astraを法律調査向けに調整したAstra for Lawを発表した。

  2. なぜ重要か

    法律調査では正確な根拠と該当箇所の特定が求められる。

  3. 注目点

    初期アクセスはTrusted Accessプログラム経由の限定提供で、API版gpt-6-astra-lawは提供時期・価格とも未定。

誰に効くか法律事務所の調査担当や法務部門は、判例・法令検索の精度が上がる一方、まず限定提供のTrusted Accessプログラム経由でしか使えない点に注意が必要。API版の提供時期と価格は未定で、導入計画を立てる際はこの不確実性を考慮する必要がある。

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背景と解説

OpenAIはGPT-6 Astraを9月3日に提供開始してから2週間で、法律分野に特化したAstra for Lawを投入した。これはGPT-6 Astra自体を法律検索インデックスと法律分析用の指示で包んだもので、新モデルではない。検索インデックスは米国の判例・法令・規則・裁判所規則・行政決定を230 million超のURLでカバーし、非営利のFree Law Projectが運営するCourtListenerデータベースが判例を供給する。

性能面では、Vals AIのLegal Research Benchの非公開検証セットから抽出した200問で、Astra for Lawは総合正解率54%を記録した。同じ問題を最高推論設定で解いたWeb検索のみのGPT-6 Astraは38.7%だった。判例問題では参照ケースを24%多く発見し、別の監査済みセットでは正解意見書から目標箇所を最大54%多く取得した。

提供は段階的で、まず選ばれた事務所がChatGPTとCodexのTrusted Accessプログラム経由で利用できる。API版gpt-6-astra-lawは後日提供予定だが、時期も価格も未定。Harvey TechnologiesとLegoraがAPI顧客として名指しされている。

ガバナンス面では、対象事務所にAPIでのデータ保持ゼロを提供し、ChatGPT Enterpriseの利用はデフォルトで人間によるレビューから除外される。Latham & Watkinsは情報権限や倫理壁、クライアント指示に関する設計でOpenAIと協力している。

エコシステムでは26のパートナー製プラグインが同時に登場し、RelativityやClio、iManage、DeepJudgeなどとChatGPTを接続する。Thomson ReutersはHighQの案件コンテキストをChatGPTに取り込み、CoCounsel Legal向けコネクタをプレビュー中。さらに弁護士やリーガルエンジニアによる9つのプラグインが47のカスタムスキルを搭載して提供される。ChatGPT for Wordも同日に一般提供を開始した。

OpenAIのエンジニアが個別事務所に常駐してChatGPT Enterprise上で事務所固有のツールを構築する動きも進む。Sullivan & Cromwellは交渉プレイブックと選択した先例を新規案件のレビューに引き込み、レッドライン案を生成する契約分析ツールを開発。Ropes & Grayは案件デューデリジェンスに、CooleyはIPO準備と提出書類の草案作成を手がけるGO Publicを構築した。Sullivan & CromwellのパートナーJohn Savvaは初期版について「印象的な調査の深さと権威への敏感さ」と評価している。

OpenAIは今回の発表を法律分野への長期的投資の始まりと位置付ける。Astra for Lawの成否は、API版の提供時期と価格、そして事務所側が求めるガバナンスやエンタープライズ文脈の統合にどこまで応えられるかにかかっているとみられる。

よくある質問
Astra for Lawはいつから使えますか?
現時点では限定提供で、選ばれた法律事務所がChatGPTとCodexのTrusted Accessプログラム経由で利用できる。API版は提供時期も価格も未定。
従来のGPT-6 Astraと何が違いますか?
Astra for LawはGPT-6 Astraを法律検索インデックスと法律分析用の指示で調整したもので、Vals AIのLegal Research Benchの200問中54%で正解した。Web検索のみのGPT-6 Astraは38.7%だった。
どの法律事務所が参加していますか?
Latham & Watkinsが情報権限や倫理壁、クライアント指示に関するガバナンス設計でOpenAIと協力している。API顧客としてHarvey TechnologiesとLegoraが名指しされている。
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