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大規模言語モデルGIGAZINE AI掲載日時: 2026年11月4日 16:00

旧PCの現代チェスAI、100局で78勝

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旧PCの現代チェスAI、100局で78勝

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    Nicholas Carlini氏が200MHzのPentium Proに移植したStockfish 17と現代のRyzen 7 PC上の1996年製Crafty 11.13を100局対戦させ、旧機が78勝17分5敗だった。

  2. なぜ重要か

    1995年頃のPCで動く現代チェスソフトが、高速な現代PCで動く1996年のプログラムを破り、この対決ではソフト改善がハードの進歩を上回り得ることを示した。

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背景と解説

この実験は、約120MHzで動作する30基のプロセッサとチェス専用チップ480個を搭載したマシンがGarry Kasparovを破った1997年のDeep Blueにさかのぼる。Carlini氏は、Kasparovを破るのにそれほど大規模なシステムが必要だったのか、1996年頃の民生PCで現代のチェスAIを動かせば代用できたのかを問うた。検証のため、同氏は64MBメモリの1995年頃のPentium Pro PCを使い、1996年のプログラムCrafty 11.13と大幅に改変した現代エンジンStockfish 17を対戦させた。Pentium Pro上のCrafty 11.13は1手1秒でElo 1999±90、10秒で2383±77だった。同じプログラムをRyzen 7 PCで動かすと1手1秒で2614±97に達し、ハードの速度だけでどれだけ寄与するかが分かる。次にCarlini氏はCraftyに30年分のソフト改善(探索枝刈りやNNUEニューラルネット評価)を加え、同じ旧Pentium Pro上で1秒2718±34、10秒2974±74まで引き上げた。Stockfish 17をPentium Proに移植すると1手30秒でElo 3180±80に達し、長時間のトーナメント条件では約3300と推定した。Carlini氏は1996年から現在までの1335ポイントのElo向上も分解し、720ポイントをプログラム改善のみに帰した。コンピュータEloと人間のトーナメントEloの比較は不完全であり、3300という数字は測定値ではなく推定値だと同氏は注記した。それでも差は十分大きく、旧Pentium Pro上の改良版StockfishはKasparovにまず勝つだろうと結論づけた。

よくある質問
100局の対戦で双方はどんなハードを使ったか?
現代のStockfish 17は64MBメモリの200MHz Pentium Pro PCで動かした。1996年のCrafty 11.13は現代のRyzen 7 PCで動かした。
Carlini氏はStockfish 17を旧Pentium Proで動かすためどれほど改変したか?
64ビットデータを32ビット整数2つとして扱う、マルチスレッドと一部機能を削除する、71MBのニューラルネットを64MBメモリに収まる小さいものに置き換えるなど、大規模な変更を加えた。
長い思考時間でのPentium Pro上のStockfish 17の最終推定Eloは?
Carlini氏は移植版Stockfish 17が長時間のトーナメント形式なら約3300 Eloに達すると推定した。短時間対局の結果からの推定で、長時間対局で測定したレーティングではない。
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