
マッキンゼーによると、企業AIはようやくROIの兆しを見せている。だが大半の企業は依然として収益向上を報告していない。
ハイパフォーマーはわずか6%。
投資とエージェント利用は拡大する一方、コストと雇用への不安も増している。
何が起きたか
マッキンゼーの2026年『State of AI』調査(回答者1,719人)で、回答者の37%がAIによるEBITへの貢献を一定程度認めた。前年とほぼ横ばいだ。AIの影響を「大きい」とし、EBITの5%以上をAIに帰属する「AIハイパフォーマー」はわずか6%。
なぜ重要か
収益への影響は横ばいでも、AI投資は拡大している。売上高10億ドル超の企業の回答者の40%がAIエージェントを導入済みで、前年の27%から増加。また、約3分の1が市販製品を買う代わりに、エージェント型コーディングツールを使って社内でソフトウェアを開発していると回答。一方、AI運用コストが利用を制約しているとの回答は20%、人員削減を予想する割合は2025年の32%から39%に増えた。国内企業では、AI投資拡大の一方で投資効果が限定的なままで、人員削減を予想する立場が増える可能性がある。
注目点
マッキンゼーは、AIへの期待が財務リターンよりも速く高まっており、今後3年でAIが事業を変革すると見込む企業が増えていると指摘。共同著者のマイケル・チュイ氏は、ROIの一部はすでに実現しており、時間とともにさらに増える見込みだが、ツールを導入するだけでなく組織変革が必要だと述べた。
1,719人の専門家を対象にしたマッキンゼーの調査は、AIに多額の投資をしながらも、まだ広範な財務リターンを得ていない業界の姿を浮き彫りにしている。EBITへの影響を報告した37%は前年から横ばいで、ハイパフォーマーはわずか6%にとどまり、期待と実現とのギャップが浮き彫りになった。一方、エージェント型AIの利用は拡大し、企業は製品を購入するのではなくコーディングエージェントで自社開発する方向へシフトしており、容易には後戻りできない戦略的コミットメントがうかがえる。
人員削減への期待は39%に上昇したが、過去の過大予測と矛盾しており、個人の生産性向上は組織の利益につながっていない。共同著者のマイケル・チュイ氏は「ROIはすでに一部実現している」とし、「これは目的地ではなく旅だ」と述べ、現状はまだ初期段階で、リターンには組織変革が必要かもしれないと示唆した。報告書は、組織全体での利益がいつ実現するかについては明確にしておらず、AIのROIは記事の見方によれば、常に「数年先」のものとなる。
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