
厚労省が九州大の口腔がん検査AI「ムコサイトAI」を承認した。
口内写真を約30秒で解析し病変を検出する。
何が起きたか
九州大学は、AIを活用した医療機器である口腔粘膜画像解析システム「ムコサイトAI」が2026年8月4日に厚生労働省の承認を取得したと発表した。
なぜ重要か
このAIは口内の写真を解析し、口腔がんを示す疑わしい病変を検出する。対象ユーザーである歯科医が専門医への紹介時期を判断するのに役立つ可能性がある。開発にはNVIDIAが技術的知見と計算リソースを提供し支援した。国内の歯科医が口腔がんの疑い例を専門医へ紹介する判断を、AI支援で早められる可能性がある。
注目点
システムは約30秒で結果を出力し、今年8月からの臨床導入が見込まれている。
九州大学のムコサイトAI開発は、2017年までの知見を組み合わせた研究プロジェクトとして始まった。2018年からNVIDIAの支援を受け、スーパーコンピューター「Octopus」と「SQUID」を用いてモデルを改良。4年以上にわたる口腔粘膜画像(確定症例を含む)で学習した。今回の承認は、こうした長期にわたる協力の成果である。本機器は医療機器ソフトウェア(SaMD)に分類され、診断支援におけるAI活用の広がりを示している。30秒以内に結果を出力できる点は、初期の口腔がんと他の疾患の区別に苦慮することがある歯科医の負担軽減につながる。ただし、これは確定診断ツールではなく、あくまで紹介判断を支援するものだ。
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