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AIビジネス・産業ITmedia AI+掲載日時: 2026年11月6日 10:01

給与維持の週休3日制、社員は不安訴え

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給与維持の週休3日制、社員は不安訴え

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    AIエンジン「Geppetto」を手がける東京のスタートアップSpiralAIは2026年6月、正社員約20人の週末に金曜を加え、所定労働時間を約20%短縮した。給与は据え置いた。

  2. なぜ重要か

    佐々木雄一CEOは、生成AIで全員が業務を20%効率化せざるを得なくなる衝撃を狙ったと語るが、社員は顧客への納期や品質を保てないと懸念した。

誰に効くか週休3日制を検討する小規模ソフトウェア・AIスタートアップの創業者や人事責任者は、定着と納品のリスクを直に見ることになる。一方、提携先企業で顧客対応するプロジェクトマネージャーは、労働時間が減ったチームからの納期が変わらないことに直面する。

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背景と解説

SpiralAIの実験は、佐々木氏が以前コンサルティング会社で企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に携わった経験から生まれた。障害は怠慢であることはまれで、人は働き方を変えることに抵抗し、その抵抗がDXを遅らせるというのが同氏の主張だ。生成AIをコーディングなどで既に活用していた同氏は、緩やかな促しでは不十分と判断し、労働時間そのものを減らす衝撃を選んだ。

同氏が描く計算はあえて露骨だ。労働時間が約20%減れば、全員が約20%効率化する必要があり、AIは使ってもよい道具から使うべき道具に変わる。会社が想定しなかったのは感情面の反応だった。佐々木氏が社員を集めて変更を告げると、若手社員は一様に不安げで、部長級の同僚は会社が本当にその責任を負えるのかという趣旨の質問をした。

佐々木氏の見立てでは、その懸念の源は顧客対応だ。SpiralAIがパートナーと並行してプロジェクトを進める限り、納期は動かず、品質も落とせない。顧客自身は新制度についてほとんど尋ねてこなかったといい、圧力は外部からの反発ではなく社員自身の責任感から来たことがうかがえる。開始から約4カ月が経ち、この事例は時間短縮とAI活用の義務化で小規模AI企業が成果を維持できるかを示す具体的な事例となる。

よくある質問
SpiralAIの週休3日制の対象は誰ですか?
正社員約20人です。1日の労働時間は変えず、日数だけを減らしました。
CEOはなぜAI活用を促すだけでなく労働時間を減らしたのですか?
佐々木雄一氏は、SpiralAIがコーディングなどで既に生成AIを使っていたものの、AI活用を避けられなくする衝撃が必要だったと述べています。時間が20%減れば、全員が20%効率化せざるを得ないという考えです。
制度発表時に社員はどう反応しましたか?
佐々木氏は喜ばれると予想しましたが、誰も歓声を上げませんでした。若手社員は不安げで、部長級の社員は会社が本当に責任を負えるのかという趣旨の質問をしました。
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