
何が起きたか
Google CloudとAvidは2026年9月11日、Gemini Enterpriseをブラウザ版Avid Media Composerに直接組み込んだと発表。
なぜ重要か
この提携は、GoogleがAdobeの領域を狙っているとJim Cramerが9月1日に警告した後に発表された。
注目点
これが一過性の提携で終わるのか、Adobeが長年支配してきた他のクリエイティブ分野にGeminiを広げる型になるのかが試される。Google Cloudの受注残は4600億ドル超。
誰に効くかこれはAvid Media Composerで作業するプロの映画・動画編集者と、Geminiが他のクリエイティブソフト分野に広がるかを見守るAdobeの投資家に影響する。
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Jim Cramerは数カ月前から、Adobeの苦境は同社固有の失策ではなく、AIによる広範な置き換え論に起因すると主張してきた。6月16日の番組で同氏は、Adobeが2021年のピークから70%超下落し、年初来でも40%超下落、その年の利益予想中央値の8.5倍で取引されていると指摘し、その圧力はカスタムソフトの作成が非常に得意になった新しいAIプラットフォームと結び付いているとした。今回のAvidの発表は、この論に具体例を与える。GoogleのGemini Enterpriseが、Adobe Premiereとハリウッドのポストプロダクション工程を共有するプロ向け編集ソフトに組み込まれたのだ。
この取引の背景にある規模は注目に値する。Google Cloudの直近四半期売上高は247億7000万ドルで前年同期比82%増。CEOのSundar Pichaiは投資家に対し、Geminiモデルが毎分22 billion APIトークンを処理していること、Geminiアプリの月間アクティブユーザーが950 millionであること、Fortune 100のほぼ90%がGemini Enterpriseを利用していることを語った。Avid自身の調査でも、調査対象のプロ編集者120人のうち79%がすでにワークフローでAIを使っていることが分かった。これらの数字は、Avidへの統合が需要を一から創出しようとするものではなく、すでにAIツールを受け入れる市場に届くことを示している。
残る疑問は、このパターンがどこまで広がるかだ。Avidのポストプロダクション市場は単体では小さいが、Google Cloudの4600億ドル超の受注残は、同様の業界別取引を進める十分な余力を示している。これが単一の提携にとどまるのか、かつてAdobeが独走していたクリエイティブソフト分野に参入する再現可能な手法となるのかが、Adobe株が受ける追加の圧力を左右しそうだ。
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