
何が起きたか
AIが書いたコードはエラーも赤いログもテスト失敗も出さず、ループ内I/OやログアウトできないJWTなど、エラーにならない5つの壊れ方をする。どれも本番でしばらく動く。
なぜ重要か
エラーが出ないためコードを読んでも問題に気づけず、人間のレビューでは見つけにくい。壊れていると気づくのは遅れてからになる。
注目点
AI自身は「N+1問題とは何か」と聞けば完璧な説明を返せるが、書くときには踏む。原因は知識ではなく、本番の件数や誰にとっての一日かといった文脈の欠如とみられる。
誰に効くかAIでコード生成を進める開発チームやテックリードは、生成コードがエラーを出さないまま本番でのみ問題を起こし得る点を前提に、レビューで文脈を問う質問を用意する必要がある。
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コードを書く時間はこの1年で明らかに減り、代わりに出力されたコードを読んで「これでいいか」を決める時間が増えた。しかし決める側の難しさはまったく減っていない。記事が並べた5つの形は、いずれもその場ではエラーが出ず、テストも通り、ローカルでも本番でもしばらく動く。たとえば開発環境のシードデータが10件なら11回の問い合わせで8msだが、本番で商品が100件になれば101回になる。JWTはログアウト後も7日間有効なままで、退会した利用者や凍結アカウントがそのまま使える。日付は日本時間の0時から9時のあいだ昨日を指し、CIはUTCで動くので通ってしまう。論理削除はWHEREを1つ忘れれば退会者が一覧に混ざり、メールアドレスの再登録もできない。上限のない並列は5,000人になった日に関係のない画面まで待たせる。これらは人間が書いても同じように出ると記事は認め、筆者自身もStripeの切り替え時に利用者2人に対して顧客レコードが22件できていた経験を明かす。変わったのはバグの種類ではなく量であり、コードを書く速度が上がった分だけ疑う速度が追いついていない。AIは知識として説明できるが、本番の件数や資産の価値といった文脈は機能を作ると決めた人間だけが持つ。レビューをどこで疑うかという一覧を備えられるかどうかが、生成コードの品質を左右するとみられる。
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