
AI半導体大手3社が好決算にもかかわらず今週下落。
エヌビディア、ブロードコム、AMDはいずれも予想を上回り、成長見通しを示した。
次の決算発表で秋の相場が決まる前に、調整は買いの好機。
何が起きたか
エヌビディア、ブロードコム、AMDは直近の好業績・好ガイダンスにもかかわらず、この1週間でそろって下落。エヌビディアは木曜終値214.72ドル(週間4.64%安、年初来15.27%高)、ブロードコムは368.45ドル(月間7.15%安、年間28.16%高)、AMDは473.25ドル(月間14.32%安、年初来120.98%高)。3社とも直近四半期はコンセンサスを上回り、力強い成長を見込む。
なぜ重要か
3社はいずれもAIインフラ基盤の主要プレーヤー(エヌビディアはGPU、ブロードコムはカスタムXPUとネットワーク、AMDはGPU分野で2番手)であり、調整は決算発表という重要なカタリスト(エヌビディアの第2四半期・ブロードコムの第3四半期決算)を直前に迎えて発生。需要は依然旺盛で、エヌビディアCEOはAI需要が「パラボリック(放物線的)」と表現し、ブロードコムCEOはXPUとネットワークへの需要は「まさに飽くなきもの」と説明。AMDは2027年にデータセンター部門が前年比2倍超になると予想。国内のAIインフラ関連企業や投資家にとって、海外市場の需給動向が今後の調達・投資判断に影響する可能性がある。
注目点
エヌビディアは第2四半期売上高910億ドル(±2%)、非GAAP売上総利益率75.0%を見込み、800億ドルの追加自社株買いを承認。ブロードコムは第3四半期の連結売上高294億ドル(前年比84%増)、AI半導体売上高160億ドル(前年比200%超増)を見込む。AMDは第3四半期売上高を約130億ドル(±3億ドル)と予想、前年比約41%増に相当。
3つの半導体銘柄は、ファンダメンタルズが強固であるにもかかわらず、足並みをそろえて調整した。各社の直近四半期は市場予想を上回り、AIインフラの整備に伴う需要持続を示すガイダンスを発表している。エヌビディアのデータセンター売上高は752億4600万ドル(前年比92%増)に達し、ネットワークはほぼ3倍の148億ドルに拡大。ブロードコムのAI半導体売上高は108億ドル(前年比143%増)で、第3四半期には160億ドル(同200%超増)を見込み、第2四半期のAI受注は300億ドル超。AMDのデータセンター売上高は2倍超の67億1800万ドル(同107%増)となり、全売上高の58%を占めるまでに成長。経営陣は2027年の通期見通しを引き上げた。
記事は夏場の調整を、決算発表を前に投資家にとってのリセット機会と位置づけている。経営陣のコメントも底堅さを裏付ける。フアンCEOは需要急増の要因として「エージェンティックAIの到来」を挙げ、ブロードコムのホック・タンCEOはXPUとネットワークへの需要は「まさに飽くなきもの」と強調。AMDはAnthropicとの提携で、MI450シリーズGPUを最大2ギガワット分、2027年上半期から導入開始する計画を表明し、顧客獲得の具体的な道筋を示した。今回の調整は、ファンダメンタルズというよりテクニカル面での動きとみられる。バリュエーションの過熱感が落ち着き、今後数週間で投資家が成長軌道を再評価する前に買いを入れる好機だ。
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