
SMCIは会計不安から一転、AI受注は過去最高に。
好決算を受け株価は1カ月で29%上昇。
24/7 Wall St.は目標44.20ドルで買い推奨。
何が起きたか
Super Micro Computer(SMCI)は第4四半期に市場予想を上回る好決算を発表し、非GAAPベースのEPSは1.70ドル(市場予想0.9575ドル)となった。株価はこの1カ月で29.26%上昇。24/7 Wall St.の目標株価は44.20ドルで、現在の株価36.42ドルから約21.7%の上昇余地があり、買い推奨・自信度90%としている。
なぜ重要か
同社の第4四半期売上高は前年同期比93.16%増の111.2億ドルとなったが、市場予想を3.83%下回った。CEOのCharles Liang氏は、2026会計年度に600億ドル超の新規受注があったことを明らかにし、2027会計年度に向けた過去最高の受注残を報告。2027会計年度の売上高見通しは650億~720億ドルとしている。
注目点
強気シナリオの目標株価は50.34ドル(上昇率38.6%)、弱気シナリオは34.66ドルで、現在値からわずか4.56%下にすぎない。焦点は、取締役会による輸出管理関連の調査が問題なく終了するかどうか、また2027会計年度第1四半期が145億~155億ドルのレンジ内で推移するかどうかだ。
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Super Micro Computerは、AI関連の過去最高受注と利益率への懸念の間で、変動の激しい1年を過ごしてきた。直近の材料は8月11日に発表された第4四半期決算で、粗利益率の大幅な回復が示された。GAAPベースの粗利益率は、エンタープライズ向けの構成比改善により、前年同期の9.5%から17.5%へと回復した。この回復に、CEOのCharles Liang氏が明らかにした600億ドル超の新規受注と過去最高の受注残が重なり、強気見通しの支えとなっている。
弱気材料はキャッシュフローとガバナンスだ。2026会計年度の営業キャッシュフローはマイナス68.1億ドルで、輸出管理関連取引を巡る取締役会の独立調査もなお継続中である。もっとも、モデル上の弱気シナリオ株価は34.66ドルと現在値から4.56%下にすぎず、上昇の可能性と比べれば下振れリスクは限定的とみられる。予想PERは9倍と、Dellの実績PER23倍に比べ割安で、経営陣は2027会計年度売上高を650億~720億ドルと見込む。
今後の焦点は執行力だ。取締役会の輸出管理調査が問題なく終了し、2027会計年度第1四半期が145億~155億ドルのレンジ内で推移すれば、見通しはさらに改善する。逆に、運転資本がキャッシュを食い続け受注が鈍化すれば、見通しは悪化する。GPUプラットフォームの移行や取締役会調査の行方、関税政策の変化次第で、大幅な上振れ・下振れの余地がある。
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