
何が起きたか
ソニー銀行と富士通が2025年9月から勘定系システム開発に生成AIを適用し、2026年7月時点で基本設計から結合テストまでの開発期間を従来比30%短縮、工数を40%削減した。
なぜ重要か
PoCや限定的な試行ではなく、本番稼働中の勘定系システムの実開発に適用した点が従来と異なる。製造工程ではソースコード生成率99%を達成している。
注目点
今後は要件定義を含む工程全体やセキュリティ・運用保守領域への拡大が焦点となる。富士通は同モデルを他の金融機関向けにも展開する方針だ。
誰に効くか銀行の勘定系を抱える金融機関のシステム開発部門や、基幹系の刷新を検討する情報システム担当者にとって、生成AIを本番開発に組み込む際の具体的な効果指標となる。富士通の勘定系ソリューションを採用する他の金融機関にも開発モデルが波及するとみられる。
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日本の金融業界は、新サービスの企画から提供までに数ヵ月から年単位を要し、高い開発コストや複雑な開発プロセスが市場変化への迅速な対応を難しくしてきた。ソニー銀行と富士通は、こうした構造的な課題に対し、AWSジャパンと共に勘定系システムの開発プロセス変革を進めてきた。
両社は2025年9月から「Amazon Bedrock」上の「Claude」などを活用し、設計書・ソースコード・テスト資産を工程横断で再利用する仕組みを構築した。前工程の成果物を後続工程で再利用することで工程間の連携を強め、設計・製造・テストの各AIエージェントが人の判断・承認・品質保証のもとで開発を支援する体制を整えた。基盤にはクラウドネイティブな「Core Banking xBank」を採用し、機能単位での段階的な適用と評価を可能にした。
今後は要件定義を含む開発工程全体への適用や、セキュリティ・運用保守領域への拡大が予定されている。ソニー銀行が目指す「AIネイティブな銀行」の実現や、富士通が同モデルを他の金融機関へ展開できるかは、安全性と品質を保ちながら適用範囲を広げられるかにかかっているとみられる。
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