
何が起きたか
ローマへの帰途の機内で記者会見した法王レオは、AIが人類を滅ぼすという専門家の懸念は「真剣に受け止めるべき」もので「フェイクニュース」ではないと述べ、トランプ氏の「デマ」発言を事実上批判した。
なぜ重要か
「デマ」という位置づけに反論し、ひいては技術への歯止めに反対する論者にも反論した形で、安全論議に有力な道徳的声が残ることを示唆した。
注目点
NvidiaのJensen Huang氏には懐疑的な見方を示し、同氏も制限や政府規制は不要と主張していると指摘。火曜のトランプ氏と技術界重鎮との会談で立場が変わるかに注目だ。
誰に効くかAIを巡るホワイトハウス会合に臨む技術系経営陣と政策担当者は、「デマ」という位置づけに公然と異を唱え、安全への懸念は真剣に聞かれるべきだと主張する著名な宗教指導者に直面することになる。
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法王レオは16カ月の在位期間を通じてAIの危険性について警告してきた。今回の発言はフランスへの4日間の旅の終わりに出たものだ。トランプ氏は前週、国連総会でAIが人類に及ぼす危険への懸念は「デマ」だと述べていた。その溝に踏み込んだのが法王で、月曜にNvidiaのJensen Huang氏が特定のAIモデルに歯止めを組み込む方法を発表したと読んだとしつつ、Huang氏が制限も政府規制も不要とも主張していると懐疑的に指摘した。
背景には翌日のワシントンでの会合がある。トランプ氏はAIを巡りホワイトハウスで技術系CEOらと会談する予定で、Huang氏、MetaのMark Zuckerberg氏、AnthropicのDario Amodei氏、OpenAIのGreg Brockman氏が出席者に名を連ね、下院議長Mike Johnson氏も同席する。Johnson氏は協議がイノベーションと監督のバランスに焦点を当てるとし、米国が「過度な規制」をすれば中国にAI競争で後れを取る恐れがあると警告した。専門家の警告への懸念として語られた法王の介入は、そうした規制緩和論への道徳的な対抗軸を打ち立てるものだ。
法王の言葉がその場でどれほどの重みを持つかは、ワシントンの会合が安全への懸念を規制の対象と見るか、競争力の妨げと見るかにかかっていそうだ。出席する経営陣にとっての試練は、法王の枠組み——懸念は現実であり「フェイクニュース」ではない——が、制限に反対する際の政治的コストを変えるかどうかである。
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