
AIで応募が簡単になり、採用現場に数千人の候補者が殺到。これが採用プロセスを壊している。
優秀な人材は埋もれ、選別に数日を費やす。
質を戻すため、摩擦を求める動きも出ている。
何が起きたか
AIツールの普及で求人1件に数百~数千の応募が殺到し、採用担当者は「摩擦」を求めるようになった。Vendrの元人事責任者のもとには、1件あたり約100件だった応募が1,000件超に急増した。
なぜ重要か
AI生成の応募が増えたことで、優秀な候補者が埋もれ、企業は不適格な応募の選別に何時間も費やしている。Greenhouseの音声AI責任者は、24時間で2,000件の応募が来たとし、全員にとって悪い経験だと指摘した。日本の採用担当者は、AI生成応募の増加で不適格な選別に時間を奪われる可能性がある。
注目点
LinkedInによると、応募者1人あたりの応募数は2020年2月比で46%増、ChatGPT登場以降は応募総数が22%増えた。同社は不適格な応募者に「適性が低い」と通知する機能を導入する。
この記事は、応募の容易さが逆効果を生んだ雇用市場を描く。パンデミック後の求人件数は2022年3月に1,230万件でピークを打ったが、2024年半ば以降は約700万件に減少。一方、JobAssistやSonara、LadderのApply4MeといったAIツールは「手作業の応募1回分の労力で10倍の応募を送る」と宣伝する。この組み合わせが候補者数を膨張させた。
採用側の対応はAI面接や摩擦の追加だが、TikTokで80万人のフォロワーを持つ元人事幹部テッサ・ホワイト氏は、これらは根本問題を解決しないと指摘。一次応募は実質的に価値を失っており、AIが人の可能性を正確に判断できるとは思えないとし、プロセス全体の大規模な見直しが必要だと述べる。
記事は、応募殺到を回避する手段として紹介や社内登用へのシフトを示唆。自らも求職中のストックウェル氏は、こうした傾向が人脈のある人に有利で、多様な人材の確保にはつながらないとし、企業は「素晴らしい人材を見逃している」と語る。
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