
AMDはAI演算基盤の効率を2030年までに20倍にすると表明した。
570台分の処理を2台で実現する見込みだ。
NVIDIAも次世代製品で10倍の効率改善をうたう。
何が起きたか
AMDは2030年までにAI向け演算基盤の効率を2024年比で20倍にすると表明した。同社の試算では、2024年に570台必要だったサーバーラックが2台で済むようになるという。
なぜ重要か
AIデータセンターの電力需要急増と温室効果ガス(GHG)排出削減への懸念が高まる中、AMDとNVIDIAはエネルギー効率を主要な売り込み材料にしている。AMDのGHG排出量の推定85%はデータセンター製品の使用に由来する。国内のAIデータセンター運用企業には、電力消費の削減につながる効率改善の競争が今後も続く可能性がある。
注目点
AMDは2024〜2026年に効率を4倍に高めたとし、このペースなら目標達成が見込まれる。一方NVIDIAは最新世代「Vera Rubin」が従来の「Blackwell」比で10倍効率的だと主張するが、進捗は非開示だ。
今回の発表は、AIインフラの販売競争が性能だけでなくエネルギー効率を軸に展開していることを示す。AMDはHeliosをMeta、Microsoft、OpenAI、Oracleに提供し、データセンター製品が第2四半期売上115億ドルの58%を占める。効率改善を社内のボーナスに連動させるなど、実効性を伴う取り組みとして提示する。
一方、効率指標は気候への影響の全体像を示さないとの指摘もある。AMDのスコープ3排出量は約2%減少したが、NVIDIAのスコープ3は約54%増加した。Green CenturyはNVIDIAに詳細な開示を求める株主提案を提出、18%の支持を得た。両社ともスコープ1・2の50%削減を掲げるものの、全体に占める割合は小さく、製品使用を含むスコープ3の透明性が今後の論点となる。
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