
何が起きたか
ラピダスと東大が参画するLSTCは20日、北海道大学、富士フイルムとともに、2nm半導体を使った医療AIシステムを開発すると発表した。画像処理は現行GPUの5倍超、エネルギー効率は10倍超を目指す。
なぜ重要か
現在の医療AIは消費電力の大きさと処理速度が壁になっており、2nmの手法で実際の臨床現場でも使えるAIの実現を狙う。
注目点
事業は2031年9月まで。2028年度まではIBMの5nmチップで検証し、2029年度から北海道大学病院で2nmチップを試験する。
誰に効くか病院や医療画像の現場は、CT、MRI、超音波、手術用顕微鏡向けに、より高速で低消費電力のAIをいずれ手にできる可能性がある。半導体メーカーや機器ベンダーにとっては、2nm推論チップの実証の場となる。
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今回の発表には、ラピダスと結びついた半導体研究拠点、2nmシリコンの量産実績がまだない半導体メーカー、そして富士フイルムやGE HealthCareといった医療機器・画像分野の企業が集まった。この顔ぶれから、この事業は医療AIそのもの以上に、高度な半導体設計を要求の厳しい実環境で実証することに重きを置いているとみられる。計画は段階的だ。2028年度まではIBMの5nmチップで検証を進め、2029年度から2nmチップに切り替え、2031年9月まで北海道大学病院を臨床試験の場とする。注目すべきは、2nmチップの製造元が未定である点だ。工藤准教授はラピダスを最有力候補としたが、供給網は未解決の課題として残る。うたう成果は、現行GPUに比べ画像処理が5倍超、エネルギー効率が10倍超で、パートナー各社はこれを、医療AIを縛ってきた電力と速度の限界への対応と位置づける。
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