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自動運転AIビジネス・産業ITmedia AI+掲載日時: 2026年10月20日 10:01

“テスラ超え”狙う――チューリング「完全自動運転」まで

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“テスラ超え”狙う――チューリング「完全自動運転」まで

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    TuringのCTO山口雄は、データとGPUを増やすだけでは開発は速くならなかったと述べ、NvidiaとGoogleのチップを軸に計算基盤を再構築し、同じ価格で約3倍の速度を実現したと主張した。

  2. なぜ重要か

    Turingは東京や大阪を含む日本の5都市でテスト走行を完了しており、学習の高速化は誰も達成していないレベル5の完全自動運転への道を短縮する可能性がある。

誰に効くか最も明確な対象は、自社で学習基盤を構築する自動運転のエンジニアリングチームだ。データ量とGPU数だけでは壁に突き当たり、チップの選択と計算環境の構成がより重要だったという主張である。

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背景と解説

Turingのアプローチは、センサーを多用する一般的な手法とは一線を画す。業界は通常、安全性を確保するためにLiDARやレーダー、複数のセンサーを積み重ねるが、TuringはAIの性能を徹底的に高めれば、より少なく性能の劣るセンサーでも市街地を滑らかに走行できると主張する。改造したトヨタ・アルファードに搭載するのは7台のカメラとモーションセンサー、衛星測位受信機、車載コンピューターのみで、ボトルネックはハードウェアではなくソフトウェアだという明確な賭けに出ている。

大阪での走行は、その賭けの証拠として示されている。山口は、AIがほぼ東京のデータだけで学習し、初めて走る未知の道路でありながら、あの水準の走行を実現したと指摘する。未経験の道路への汎化は、カメラのみの手法が通常課題とされる点だけに、この成果は重要だ。

AIの背後には走行データを収集し再学習するループがあり、Turingはデータ量とGPU数だけを増やしてもこのループは加速しなかったと述べる。計算基盤の再構築と、同じ価格でのNvidia製チップとGoogle製チップの比較が、3倍という主張の根拠となっている。詳細はGoogle Cloud Japan主催のイベント「Google Cloud Next Tokyo 26」のセッションで明かされた。

よくある質問
Turingはどのような車を使っているのか?
市販のトヨタ・アルファードを改造し、前方2台・側方4台・後方1台の計7台のカメラに加え、モーションセンサー、衛星測位受信機、車載コンピューターを搭載している。
TuringのAIは大阪で何をしたのか?
大阪中心部のエリアを、人間がハンドル・アクセル・ブレーキに一切触れずに走行した。山口によれば、AIが大阪の道路を走るのは初めてで、主に東京のデータで学習していた。
Turingが掲げるミッションは?
2021年設立で東京都大田区に拠点を置く同社は「We Overtake Tesla」をミッションに掲げ、世界で誰も達成していないレベル5の完全自動運転の実現を目指している。
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