
何が起きたか
2026年6月に開業届を出した個人事業主が、Claude Codeでリポジトリ「company」を作り、調査・経理・企画・営業・法務・デザインの6部署に仕事を振る仕組みを4月から約半年運用した。
なぜ重要か
足してきた機能の大半は、状態をどこに置き誰が書きどう引き継ぐかという情報管理の話であり、AIの使い方そのものではなかったとみられる。
注目点
state/company.mdは毎セッション読み込まれるため簡潔に保つ決まりだが、事実が増えて膨らみ、決定ログも100KB近くになった。古い事実の整理やファイル分割が必要になっている。
誰に効くかAIコーディングツールを業務に組み込む個人事業主や小規模チームの担当者は、プロンプトの工夫よりも状態ファイルの置き場所や書き込み権限の設計を先に決める必要があるとみられる。
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この個人事業主は2026年6月に開業届を出し、10月からAI活用開発手法の導入と開発プロセス改善の業務を始めている。準備段階で屋号の決定、開業届、インボイス登録の判断、事業用口座、ロゴ作成など、本業以外の作業が想定より多いと気づき、4月にClaude Codeで「company」リポジトリを作った。最初の版はコミット1つ、487行のMarkdownだったが、そこから14回のコミットを重ねて現在の形になった。
変更のほとんどは運用で困ったことへの対処である。4月には調査結果の正しさを検証する「レビューモード」を追加し、5月には申請書類をGitHubに置かないよう成果物をネットワークドライブへ移した。6月にデザイン部を新設し、7月にはセッション間で決定が引き継がれない問題に対処してstate/ディレクトリを3ファイルに分け、ターン終了前の記録をフローに組み込んだ。8月にはstate/も同様にネットワークドライブの実体へのシンボリックリンクとし、保存先ドライブの乗り換えで絶対パスが壊れたことを受けて絶対パスをなくした。
残る課題は、状態ファイルの肥大化、シンボリックリンクが切れたときに前提を失うこと、フックが毎ターン余分にモデルを呼ぶことだ。こうした仕組みづくりは、AIに何をさせるかより、記憶の置き場所や書き込み権限、機微な情報の境界をどう設計するかにかかっており、同じ仕組みを作るなら状態ファイルの分割、単一ライターの原則、絶対パスを書かないことを最初から入れるよう筆者は勧めている。
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