AIToday
主要企業のAIニュースTop Companies AI掲載日時: 2026年7月10日 6:30

みずほ、金融DXで「価値創出は人、価値提供はAI」と切り分け

LINEで送る
みずほ、金融DXで「価値創出は人、価値提供はAI」と切り分け

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    みずほフィナンシャルグループが、AI時代の経営戦略として、金融機関の価値を「価値創出(人が責任を持つ領域)」と「価値提供(AIを前提に業務プロセスを再設計する領域)」に切り分ける構想を明らかにしました。執行役常務グループCDOの上ノ山信宏氏が、AIエージェント同士が対話して業務を遂行する段階では、従来は分断されていた業務が統合され、処理スピードや精度が高まることで、結果としてお客さまへの対応も迅速かつ最適化されると述べています。

  2. なぜ重要か

    金融機関はコアバンキングシステムの安定性を守る一方で、オペレーショナルモデル改革にはスピードと柔軟性が必要です。みずほの戦略は、AIが誰でも使えるものになる中で、単なる効率化では差別化が難しくなることを前提に、変わらないコアコンピタンス(競争力の源泉)と時代によって変えるべきものを見極めながら、金融の価値そのものを再設計する試みとみられます。

  3. 注目点

    みずほはデータマネジメント基盤の中核ソリューションにEverpure社の「Evergreen//One」を採用し、従量課金型のサービスモデルで柔軟に運用できる体制を整えています。また、コア領域は自ら握り続ける一方で、基盤の構築や運用についてはパートナー企業の先進的な技術や知見を最大限に活用する方針です。

わからないところ、AIに聞けます

質問と回答はこのページに公開されます。

こういう要約が、毎朝あなたのメールに届きます。

背景と解説

みずほの戦略は、金融DXにおいて「進歩から逆算」と「つくっては壊しつつ前進する」という姿勢に立っています。AIの進化は速く、いま有効な仕組みが数年後もそのまま通用するとは限らないため、未来の変化を前提に現在の意思決定を行い、固定化ではなく更新を前提に変革を進める必要があるとされています。

この考え方に基づくと、金融DXは一度つくって終わるプロジェクトではなく、価値創出のコアは守りながら、価値提供の側はAI前提で絶えずつくり直していくという継続的な見直しサイクルが求められます。上ノ山氏が強調するのは、AIをツールとして使うことで情報検索や文書作成を効率化できるという「点」的な活用にとどまらず、AIエージェント同士が対話しながら業務を遂行するようになれば、プロセス全体を再設計する「面」的な変革が可能になるということです。これにより業務の統合、処理スピードの向上、精度の向上が実現され、結果としてお客さまへの対応も迅速かつ最適化されるとみられています。

よくある質問
みずほが「価値創出」と「価値提供」を切り分ける理由は何ですか?
上ノ山氏によれば、金融機関の最も大切な機能は資本や情報を必要なところへつなぐ「仲介機能」であり、その仕組みや決済システムの維持・強化、不確実性へのリスク管理など社会に必要な機能をつくることが「価値創出」です。AIが誰でも使えるものになる中で、単なる効率化では差別化が難しくなるため、変わらないコアコンピタンスと時代によって変えるべきものを見極める必要があるからです。
データマネジメント基盤をサービスで持つことのメリットは何ですか?
Evergreen//Oneは従量課金型のサービスモデルを採り、将来需要を大きく先読みして抱え込むのではなく、利用実態に応じて柔軟に運用しやすい点が特徴です。ストレージの利用状況の監視や拡張、更新をサービスとして支えることで、基盤運用を「所有する仕事」から「使いこなす仕事」へ近づけることができます。
みずほはコア領域と基盤運用をどのように役割分担していますか?
上ノ山氏は、コア領域は自ら握り続ける一方で、基盤の構築や運用についてはパートナー企業が持つ先進的な技術や知見を最大限に活用する考えを示しており、データ主権やAI主権を自ら握りながら、基盤の構築や運用は専門パートナーの力を活用するとしています。
Top Companies AI元記事を読む
LINEで送る

あなたの仕事に関係するAIニュースを、毎朝お届けします。

業界と使っているAIツールを選ぶと、仕事に関係するニュースが毎朝届きます。

登録無料・Googleアカウントなら30秒・いつでも解除できますAITodayについて →

AIに質問

この記事についてわからないことをAIに質問できます。AIはこの記事・AIToday の過去記事・Wikipedia を読み、出典を付けて答えます。Q&Aはこのページに公開され、他の読者も読めます。

質問と回答はこのページに公開されます。

関連記事

次の記事へ中国AI企業、Nvidia H200購入許可へ 半導体株が急反発