
米国防総省のAI基盤にChatGPTとGrokが加わった。利用者は170万人を超える。
Claudeは搭載を見送られた。
商用版と隔離された環境で運用される。
何が起きたか
米国防総省はAIプラットフォーム「GenAI.mil」に、OpenAIのChatGPT MilとxAIのGrok for Governmentを追加した。これまで利用できたのはGoogleのGeminiのみだった。
なぜ重要か
同プラットフォームの利用者は170万人以上。ChatGPT Milは事務作業や兵站、計画を、Grokは調達分析やサプライチェーン管理での活用が見込まれる。機密漏洩を防ぐため商用版から隔離された環境で動作し、ユーザーデータも収集しない。国内のAI関連サービス企業は、米国防総省の調達動向を踏まえた需要変化の影響を受ける可能性がある。
注目点
AnthropicのClaudeは依然として搭載されていない。同社は国防総省への無制限利用を拒否し、トランプ政権からサプライチェーンリスクに指定されたが、8月下旬に裁判所がその指定を違法と判断した。
国防総省が昨年12月にGenAI.milを立ち上げて以来、搭載モデルはGoogleのGeminiだけであった。今回の追加で、プラットフォームは複数の大手AIを扱う形へと変わる。注目すべきはAnthropicの不在だ。同社は方針の違いから国防総省との取引を制限し、それがトランプ政権によるリスク指定へとつながった。裁判所がその指定を違法としたことで、今後の調達を巡る状況は不透明だ。政府機関でのAI利用は進むが、商用版と隔離された安全な環境での提供が前提となっており、データ保護が最優先されていることがうかがえる。
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