
何が起きたか
com-kotobalabs/open-jev-deberta-v3-largeをAWS東京リージョンのDatabricks Model ServingのRTX PRO 6000(GPU_LARGE_RTX)で動かすと、p50/p95は21.1/23.5 ms、毎秒379問だった。
なぜ重要か
東京ではエンドポイントが作成から約3分で利用可能になり、外部APIにデータを送れない企業でも決定モデルの推論を自社のDatabricks境界内に保てる。
注目点
学習していない質問を集めたood-testでは精度が0.691に低下した。新しい質問類型を信頼する前に自社データで評価すべきだ。
誰に効くか決定モデルの推論を自社のDatabricks環境内に保ちたいデータ・プラットフォームエンジニアは、外部のJev APIにデータを送らず、東京でRTX PRO 6000を使って日本語向けに調整されたモデルを配信できる。
こういう要約が、毎朝あなたのメールに届きます。
Jevは決定モデルだ。テキストと、選択式・段階評価・Yes/Noといった型付きの質問を渡すと、1回の推論で確率分布付きの答えを返す。文章を生成しないため出力フォーマットが崩れず、問い合わせの振り分け、属性の判定、優先度づけなど、LLMに頼みがちなタスクを高速かつ安価にこなせる。公式のJevは実装が公開されておらず、API経由でしか利用できない。
著者は公開されているJev互換モデルの中からcom-kotobalabs/open-jev-deberta-v3-largeを選んだ。モデルカードと著者のリポジトリによると、エンコーダ型のDeBERTa-v3-largeは42 msで動作し、LoRAで調整したLLaDA-MoE-7Bの676 msに比べて約16倍高速だった。またQiitaの記事では、日本語感情分類タスクjapanese_sentiment_classification(2,552例)で精度95.92%が報告されている。このモデルはmicrosoft/deberta-v3-largeをベースにした4億3500万パラメータのモデルで、Apache-2.0、コンテキスト長512トークン、状態は256トークンに限られる。
バッチ検証では、AI Runtimeが東京のワークスペースからA10Gを接続し、モデルカードに近い数値を再現した。7,000問のテストセットで精度0.861(カードは0.854)、8,000問のood-testセットで0.691(カードは0.690)だった。キャリブレーション誤差であるECEが0.015と0.032と小さいため、信頼度の値をそのまま信頼性として扱える。例えば、高信頼のケースは自動処理し、低信頼のものは人が確認するといった運用だ。このワークフローを各社がどこまで導入できるかは、そもそも社内ポリシーが外部APIへのデータ送信を許すかどうかにかかっていそうだ。
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