
何が起きたか
ServiceNowは2026年6月のFinancial Analyst Dayで、2025年の新規契約価値のうち座席ベースが50%にとどまると確認した。
なぜ重要か
同社は2025年12月にArmisを77億5000万ドルで買収し、年間収益3億4000万ドルの同社を年収の23倍で取得した。
注目点
Armis買収によりServiceNowはCISOを獲得する一方、中立だったArmisの統合力が失われるとLaPorte氏は指摘する。
誰に効くかITSMを利用する企業の情報システム部門や調達担当は、契約更新時にArmisの提案を受ける可能性があり、消費ベースの課金では従業員の利用状況を監視しないと予期しないコストが生じうる。またServiceNowと競合するITSMベンダーの営業担当は、Armisの中立性喪失に伴う顧客の交渉姿勢の変化に対応を迫られる。
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ServiceNowは長年ITSMのカテゴリーリーダーとして安定した地位を築いてきたが、2026年初めに「SaaS apocalypse」という言葉が広まり、SaaS既存企業への市場心理が冷え込み、同社の株価は2026年半ばまでに30%下落した。ただしこれは歴史的高値からの下落である。
こうした環境下で、同社は座席ベースのサブスクリプションからの移行を進めている。2025年の新規契約価値のうち座席ベースは50%にとどまり、残りはインフラや統合、AIトークン消費、サイバーセキュリティといった「消費型」サービスが占める。AIエージェントやvibe-codingツールが従来のワークフローや自動化タスクを代替するという懸念が背景にあるが、専門家の間ではSaaS終焉論は行き過ぎだとの見方が一致している。
同社の防衛線は、プロセスの各ステップを熟知している点にあり、これを再現するのは高コストだとRob Smith氏は指摘する。Armis買収は、CMDBに存在しなかったIoTや医療機器などへ資産グラフを拡張する狙いがあるとChris Selland氏は分析する。
今後の焦点は、消費ベースへの移行が顧客との力関係をどう変えるかにある。オープンソースやオープンウェイトモデルがAI価格を押し下げ、大手クラウド事業者との競争も激しい中、買い手が隠れたコストの罠を理解できるかどうかが、移行の成否を左右するとみられる。
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